東本願寺と西本願寺

本願寺というと全国各地に同名の寺院が存在しますが、ふつう浄土真宗の本山である本願寺を指します。

京都駅を出て真っすぐ北に向かったところに東本願寺があり、さらに東本願寺から200~300メートル西へ行くと西本願寺があります。

浄土真宗の開祖である親鸞聖人を末娘・覚信尼が創設したのが本願寺の始まりで、当初の本願寺は、現在のように東と西に分かれておらず1つの本願寺でした。

最初は信徒があまり多くなかった浄土真宗本願寺の教団ですが、第8世の蓮如の時代に大きく発展し、布教と末寺や門徒の組織化が積極的に行なわれました。

それがやがて各地で一向一揆を起こすほどになり、本願寺は各地に移されます。

1591(大正19)年、本願寺は京都に帰ってきて、第12世の教如は弟の准如に本願寺を譲ることになります。

これが西本願寺です。

1602(慶長7)年に徳川家康から寺地を寄進された教如は、その地に本願寺を別に建て本拠とします。

そして、東と西に2つの本願寺が分立したのです。

じつは、本願寺の分立は本願寺の勢力が巨大化するのを恐れた家康の巧妙な策略だったといいます。

分立はしたものの開祖が同じなので教えに違いはありませんが、行政機構名や建物の呼び名、建物の配置は異なります。