動物と植物の境界

単純に思いついた範囲で動物と植物を比べてみると、当たり前のように両者は異なっていて別の生物グループのものだと納得します。

たとえば犬とタンポポの花を比べてみた場合、似ているところが見つからないほどです。

しかし、動植物の研究が深まり、特に下等動物の性質などが明らかになってきて、動物と植物をはっきり区別することが難しくなったようです。

たとえば、「動物は体を動かすことができるが植物は体を動かすことができない」「動物は下界からの刺激を感受するが植物には感覚がない」という違いがありますが、ミドリムシなどの藻類は活発に運動をします。

オジギソウや食虫植物にも運動や感覚などがみられます。

また、「動物はほかの生物を捕食して栄養をとるのに対し植物は光合成をおこない独立栄養の生活をする」という違いに関しても、菌類は葉緑体を持たず従属栄養の生活をします。

「植物は外形が一定せずに開放的に成長する」のに海綿やサンゴは開放的に成長しますし、「植物細胞は厚いセルロースの細胞壁をもつ」のにミドリムシなど細胞壁をもたない藻類もいます。

じつは動物と植物の境界はあいまいで、動物なのか植物なのか区別がつきにくい生物も多いのです。