東洋医学と西洋医学

病気を治す方法として東洋医学と西洋医学がありますが、どちらも民間療法が基本なので、もともとは同じように経験医学だったと考えられます。

しかし両者の性質は大きく異なっていき、東洋医学は経験を集大成する方向で、西洋医学は近代科学の成立とともに組織病理学や細胞病理学へ方向転換することとなりました。

東洋医学が哲学的で内科的、体質改善的、内因重視の対証的側面を強く持ち、天然生薬を用いるのに対して、西洋医学は科学的、外科的、外因重視の対症的側面が強く、化学合成薬品を主に使うといったように違ってきたのです。

マクロの東洋、ミクロの西洋といわれるように、東洋医学が病気を総合的にとらえて症状に応じた治療法をおこなっていくのに対して、西洋医学は病理学的な分析のもと病気の原因が判明し決着がつくまで治療法を大きく変えません。

東洋医学というのは中国医学のことで、漢の時代に基礎が完成した医学なので日本では漢方と呼ばれます。

日本は中国と縁が深かったため東洋医学が主流となっていましたが、明治以降は西洋医学が主に用いられるようになり、漢方は非科学的だとされました。

しかし、東洋医学と西洋医学どちらにも一長一短があるので、使い分けていくのがよさそうです。